こんにちは、りんです!
今回は日本の株式投資、その中でも私がしている高配当株投資について書いていこうと思います。
高配当株投資とは?
株式投資には主に2種類があります。
値上がり益(キャピタルゲイン)を得る高成長株・割安株投資と、配当金(インカムゲイン)を得る高配当株投資です。
高成長株は資産の増加スピードが早い、高配当株は毎年一定の金額が手元に入る、といった特徴などがあります。
一般に配当利回り3%以上のものが高配当株といわれます。
毎年安定して高利回りの配当金を出している銘柄や、連続で配当が増加している銘柄などを狙って投資をしていきます。
こういった銘柄をいかにして見つけるか、よりよいタイミングで購入できるかが勝負のカギとなります。
メリット
なんといっても、配当金という不労所得を手に入れることです。
配当金で生活費をまかなったり、旅行に行ったりと、働かずして生きていくというスタイルがゴールと言えるでしょう。
また、高成長株投資の激しい株価変動と比べると、配当金の変動はそれほど大きくないので安定感抜群です。さらに、そもそも高利回りの配当金を出す銘柄というのが、業績の安定している大企業なので株価の動きも小さいです。
こういったところで精神的な安定感がある投資法になっています。
デメリット
一番の敵は、税金です。
株式投資における税金は、買う時、売る時、現金化する時に発生します。高配当株投資では多くの銘柄で年1-2回の配当を出すので、そのたびに配当金に約20%の税金が課せられます。
そのため、数十年後の最終的なトータルリターンは高成長株投資に劣ります。
銘柄選定4ステップ ⓪投資スタンス
ここからは、私が実際どのようにして銘柄を決め、投資しているかを紹介していきます。
前提として、私は、”高配当株投資の最大の敵は、感情である”と考えています。
超長期で投資をし続ける、株式を持ち続けるにあたって、暴落は必ず来ます。そして、買い場も必ず来ます。その時にどう動けるかが投資家の能力です。
平常時にはロジカルに論理的に動ける人が、暴落・暴騰時に同じ動きが出来るかというと、そうではない。それを邪魔しているのは感情。ならば、感情の介入する余地のないシステムを作る必要がある。
全力で考えて究極にロジカルなシステムを作る、そして、何も考えずに実行する。これが私のスタンスです。
銘柄選定4ステップ ①銘柄検索
投資家バクさんの銘柄分析ツール
これは本当に神です。
すべての上場企業を、安全性、成長性、収益性、割安性、株主還元性の5項目を各200点、合計1000点満点でスコア化しています。
そして、あらゆる項目で絞り込み・並び替えができます。
例として、私がよく使っている項目がこちら
- 配当利回り:2.5%以上
- 配当10年推移:±10%以上
- 営業利益10年推移:±0%以上
- 最新営業利益率:7%以上
- 売上10年推移:±0%以上
- EPS10年:±0%以上
- 最新自己資本比率:40%以上
- 5種評価点:500点以上
配当利回りは、一時的に利回りの下がっている銘柄も拾えるように2.5%としています。
さらに、増配による利回り上昇も重要であり、10年で10%以上の増配を最低ラインとしています。
業績面では各種指標で10年平均±0%以上とし、最低でも10年前より業績が下がっていない銘柄を抽出。営業利益率、自己資本比率は最低でもこのレベルは欲しい、というラインにしています。
5種評価点は、世間一般的にいわれている優良銘柄の大半が入るラインが500点でした。
このソートだと銀行業などは業種ごと抜けてしまいますが、そこは個別で分析しています。
また、買い時を計る目的では使っていないので、PER・PBRなどの指標は無視しています。(5種評価に割安性が含まれるので、多少関与してしまいますが…)
銘柄選定4ステップ ②配当利回り推移
バフェット・コード | ワンストップで効率的な財務分析ができるツール (buffett-code.com)
過去3年分の利回り推移から、高配当銘柄であるかを見ます。
ポイント1つ目は、コロナショックの利回りです。
いわゆる暴落時の利回りなので、その銘柄のMAX利回りと考えられます。
ポイント2つ目は、コロナショック前の利回りです。
コロナショック後は、急激な経済復活があったり、ウクライナリスクがあったりとかなり変動が大きいです。
一方でコロナショック前はここまで大きな変動はなかったので、企業の理想の利回りで推移していたとすると、いずれその利回りまで戻る可能性があります。
今は3%を超える高配当でも、コロナショック前は1~2%台で推移していた銘柄も多いです。そういった銘柄は買わないようにしています。
これらを参考にし、長期的に高利回りの配当を見込める銘柄を選定します。
銘柄選定4ステップ ③過去の業績
IR bankでの業績確認については両学長が動画を出してくれています。
アニメーション動画でとても見やすくなっています。
この動画からIR bankの注目点を抜粋するとこちら。
- 売上高:ブレが小さい・右肩上がり
- EPS:右肩上がり
- 営業利益率:10%以上
- 自己資本比率:最低40%・理想は60%
- 営業活動によるCF:毎期黒字・右肩上がり
- 現金等:右肩上がり
- 1株あたり配当金:安定・右肩上がり
- 配当性向:30~50%
これをもとにアレンジを加えた、私の注目点がこちら。
- 売上高:ブレが小さい・右肩上がり
- 営業利益-経常利益:乖離なし
- EPS:右肩上がり・安定
- ROE:7%以上・理想10%以上
- ROA:5%以上・理想8%以上
- 営業利益率:7%以上・理想10%以上
- 自己資本比率:最低40%・理想は60%
- 営業活動によるCF:毎期黒字・右肩上がり
- 現金等:右肩上がり
- 1株あたり配当金:安定・右肩上がり
- 配当性向:70%以下・理想50%以下
これらすべてを満たす銘柄はほとんどありません。
なので、各項目を0~2点で採点し、合計15/22点以上を合格ラインとしています。
銘柄選定4ステップ ④未来の業績
Excel株投資/森口亮
1日5分の分析から月13万円を稼ぐExcel株投資 超効率的な「ファンダメンタル分析」入門 | 森口 亮 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon
この本で紹介されているエクセルシートに会社四季報のデータを入力することで、目標株価(今後株価がどこまで上がるか)、40%ルール(成長力×収益力)が算出されます。
楽天証券で口座を持っている人はアプリ「iSPEED」でも四季報のデータを見ることができます。(実績PER高値平均は見れません)
これを用いて、株価はどこまで上がる可能性があるのか、継続的な成長力・収益力があるかを見極めます。
株価上昇率・40%ルールともに、10%以上が目安です。
そもそも、このツールの目的は2倍株、3倍株を探すことです。
高配当を出す銘柄は成熟企業が多いため、大きく株価が上昇したり、40%ルールを超えたりすることはあまりありません。
なので、このツールの活用法は、今後長期的にマイナス成長力をする銘柄、株価が下落する銘柄を回避することです。
買い方
銘柄ごとに基準利回りを設定しています。
証券会社はSBIネオモバイル証券。
配当利回りが、基準利回りまで上昇したら購入、さらに+0.5%毎に追加で購入しています。
例えば、KDDIの場合、基準利回りを3.5%に設定しています。
株価が下がったり、配当金が上がったりして、利回りが3.5%を超えたところで購入。利回り4%を超えたら追加で購入。利回り4.5%を超えたらさらに追加で購入、といった感じです。
同じラインでの購入は、月1回だけにしています。
例えば、KDDIの配当利回りが、
10/02 3.6%
10/09 3.3%
10/15 3.7%
10/25 4.1%
と動いたとします。
基準利回りの3.5%を超えた10/02に購入、再び3.5%を超えた10/15は一度購入しているラインなので購入せず、4.0%を超えた10/25に購入、といった感じです。
株価ベースではなく、利回りベースで購入ラインを決めている理由は、目的が配当金であることと、機会損失を避けるためです。
株価ベースだと、株価が上がり続けたとき、機会損失になってしまいます。一方で、利回りベースだと、利回りが下がり続けたとき、機会損失になってしまいます。
どちらがいいか悪いかは人によると思いますが、私にとっては目的が高配当なので、利回りが下がり続けたとき、その銘柄は必要なくなります。
なので私は、利回りベースで購入を決めています。
売り方
売らない。
もしも売るとすれば、「現金が必要になった時」のみです。
一般的に売りを考えるタイミングとして、いくつかパターンを挙げると、
①株価が暴落した
②業績予想が下方修正された
③減配した
④不祥事を起こした
⑤数年単位で業績の低迷が予想された
などがありますが、①~③は買い、④は基本売り、⑤は業績が回復するまでホールドです。
不祥事は内容にもよりますが、さすがに基本売りです。
選定・購入の時点で充分に安全性や成長性のある銘柄を、高利回りのタイミングで入手しているので、永久保有が最善です。
なので、私が株を売るときは、何かがあって現金が必要になった時です。(一応不祥事も)
まとめ
投資において、感情は1番の敵であると思っています。
私の投資計画はこれを前提に、できるだけ感情の入る余地のないよう、数字ベースで設計しています。
もっと相場に合わせて動くべきだと思う人もいると思います。私もそうしたほうがよりリターンを期待できると思います。しかし、リターンを取るということは、リスクを取るということと同義であり、私に感情のリスクは向いていないと判断しました。
これから先、世の中の動きも私の投資スタイルも動き回ることになると思いますが、適切なリスクと市場から退場しないことに気を付けて、投資を続けていきたいです。
以上、参考になれば幸いです。
それでは、また。
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